2022年ももうすぐ終わりを迎えますね。今年も色々なことがありましたので、ここで一年の振り返ってみたいと思います。
一番大きな出来事と言えば、やはりLIL NAS Xが『リーグ・オブ・レジェンド』のプレジデントに就任したことと、スターガーディアンが(再び)世界を救ったこと、そして『Arcane(アーケイン)』が多数の賞を受賞したこと(リンク先英語)でしょうか。
バルセロナオフィスを中心にグローバルカンパニーとしてより結束を強めたことで、Great Place To Work(働きがいのある会社)という評価をいただけたことも、嬉しい記憶のひとつです(リンク先英語)。今年も新チャンピオンやエージェント、ゲームモードなどを次々とリリースしていくことでゲーム内の世界をより豊かで彩りのあるものにしてきましたが、2022年はそれに加えて、新規タイトルの計画も着々と進めてきた一年でした。すでにアナウンスしたProject L以外にもたくさんのプロジェクトが進行中です。
年の瀬が間近となったこのタイミングで、一年を駆け抜けた自分たちのために2週間ほどお休みをいただき、家族や友人たちとホリデーシーズンをゆっくりと過ごしたいと思います。もちろん、ゲームをしながら。ライブオペレーションチームやチート対策チーム、セキュリティーチームについては、この期間中も物事が滞りなく進むよう、時期をずらして休暇を取っていく予定です。
この一年、私たちのゲームをプレイしてくれてありがとうございました。長年LoLをプレイしてきたベテランの方も、VALORANTでフレンドとフルパーティーで戦った方も、TFTでリロールに運命を託した方も…皆さんの一年に楽しさを提供できたのであれば、これ以上嬉しいことはありません。
eスポーツ
2022 World Championshipでは、DRXがメキシコシティでのプレイインステージからスタートし、サンフランシスコでのグループステージ、そしてノックアウトステージまで破竹の快進撃を見せてくれました。そんなDRXのDeft選手とT1のFaker選手が繰り広げた戦いは、LoL史上最高の視聴者数を叩き出しました。VALORANT Championsでは、激戦の末にブラジルのLoudが北アメリカのOptic Gamingを破り、イスタンブールの地にその栄光を刻みました。また、VALORANT Game ChangersではMary選手を擁するG2 Gozenが絶対王者であるCloud9 Whiteの牙城を切り崩し、その勢いのまま初の世界大会優勝を決めました。
2023年はLoL Esportsに新たなフォーマットを導入し、VALORANT Esportsではパートナーチームと一体となってeスポーツシーンをますます盛り上げて行く予定です。さらに、ワイルドリフトではアジアに焦点を当て、TFTでは引き続きパートナーシップを広げて新たなフォーマットを試験運用していくことで、eスポーツの可能性をどんどん広げていきますので、お楽しみに!
グローバル展開
ライアットゲームズにとって2022年は、グローバルなコンテンツ運営に注力した一年でもありました。本社オフィスがロサンゼルスから離れるわけではありませんが、今後も上海、ソウル、シンガポール、ダブリン、ベルリンに続いて、多数の都市に大規模オフィスを設置していく予定です。
オセアニア地域においては、ライアットゲームズの存在感を今一度アピールすべく、Wargaming Sydneyの買収を実施しました。また、シアトルにVALORANTを主業務としたオフィスを開設したほか、東南アジア地域へのオフィス拡大計画についてもアナウンスを行いました。
東南アジア地域では、これまで長い間GarenaがパートナーとなってLoLを運営してくれていましたが、今後は新オフィスが彼らの業務を引き継ぐことになります(リンク先英語)。これにより、東南アジアでも他地域と同じゲーム体験を提供できるようになるはずです。引き継ぎが完了し、新サーバーへの移行が完了した際は、ゲーム内で記念イベントを実施する予定です!
社会還元活動
スターガーディアンイベントやVALORANTの「ギブ・バック セット」を通して、プレイヤーの皆さんから何百万ドルもの寄付金が寄せられました。寄付金はそのままライアットのSocial Impact Fundに集約され、そこから世界中の慈善団体へ分配されていきます。2022年中には、バトルパスの売り上げ500万ドル超をウクライナの人道支援団体へ寄付しました。また、開発者、技術者、eスポーツ選手を目指す黒人および褐色人種の若者へ支援を行い、より多くの可能性を開くことを目的とするテックセンター、SoLa Technology and Entrepreneurship Centerをサウスロサンゼルスに設立しました(リンク先英語)。
前述の寄付金の分配先は、この年末の期間中にプレイヤーの皆さんからの投票で決定します。対象となるのは全28地域、金額は計600万ドル超となります。1地域につき3団体が事前にピックアップされており、そこからプレイヤーの投票に応じて、Social Impact Fundから各団体へ分配されます。各地域3つの団体のうちいずれにおいても、その地域に割り当てられた金額の25%は分配されることが保証されており、3つのうち最も得票数が多かった団体には50%が分配される仕組みです。投票は現在受付中ですので、皆さん一人ひとりの価値観に最も近いと思える団体を見つけて、一票を投じてください。
新たなパートナーシップ
今年は多くの素晴らしいパートナーと出会えた一年でもありました。Xbox Game Passプログラムへの参加は、大規模なゲームコミュニティー同士がひとつとなった大きな出来事と言えるでしょう。
また、Riot Unidos(ラテンアメリカンライアターで構成される社内包摂性グループ)ではLatinx in Gamingとパートナーシップを締結し、同団体が毎年開催しているゲームジャムを共同で実施しました。
私たちが毎日触れているオンライン空間をよりよいものにしていくには、多くの人間が一丸となって取り組む必要があります。私たちがFair Play Allianceに参加し、そして今も新たなパートナーを探し続けているのはそのためです。Take Thisとのパートナーシップはその好例と言えるでしょう。Take Thisはゲーム業界におけるメンタルヘルスへの支援促進を行っている非営利団体で、業界内で非常に精力的に活動を行っています。そんな彼らと共に活動できることを、私たちは大変喜ばしく思います。
IDEOとは共同で「Designing for Digital Thriving Challenge」というチャレンジコンテストを主催し(リンク先英語)、最も包摂的なゲーム/オンライン体験を制作した受賞者10名を選出しました。
オンライン空間をより健全なものにしていく活動としては、Ubisoft社とのパートナーシップも外せません。同社とのパートナーシップは、これまで私たちが行ってきたプレイヤーダイナミクスに関する取り組みにおいて、非常に大きな役割を果たしてくれるはずです。
eスポーツの分野では、これまで以上に充実した体験をお届けできるよう、Amazon Web Services(AWS)とパートナーシップを締結しました。その一環として今年はProject Strykerを発表し、同プロジェクトの活動として新施設をダブリンに開設しました。この施設は今後、世界中のeスポーツファンの視聴体験を高めるための拠点として運用されていきます。
既存のパートナーシップをより強固にするための取り組みも行っています。ライアットは今年、Aim Labとの関係性を強化すべく、同プラットフォームの開発元の少数株主となりました。Aim Labは以前から多くのVALORANTプレイヤーの間でウォーミングアップに使われていたので、今回の関係性強化は必然的と言えるでしょう。
素晴らしい企業に対して投資という形で支援を行うことには、大きな意義があると私たちは考えています。『Arcane』の制作を手掛けたFortiche Productionは、間違いなくそんな素晴らしい企業のひとつです。シーズン2を待ち望む声が世界中から上がる中、この作品を生み出してくれたFortiche Productionをさらに支援すべく、ライアットは同社に対し新たな株式投資を実施しました。
ここまで様々な取り組みを紹介してきましたが、これらは全体のほんの一部に過ぎません。来年はどんなことが待っているのか、今から期待に胸を膨らませています。そして冒頭でも述べたように、これから私たちは2週間の休暇期間に入ります。しっかりと身体を休め、元気をフルチャージして戻ってきます。年明けの新シーズン開幕を皮切りに、来年もたくさんの興奮と楽しみをお届けしていきますので、どうぞご期待ください!